税務トピックス
相続対策
平成30年分の路線価公表
最近、新聞やニュースなどで話題となっていましたが、相続税や贈与税の財産評価の際の土地等の評価基準となる「平成30年分の路線価」が国税庁のホームページにて公表されています。
全国約32万4千地点の標準宅地の評価基準額は、3年連続の上昇となりました(上昇率0.7%)。
なお、全国最高値の路線価は、33年連続で「東京都中央区銀座5丁目中央通り(鳩居堂前等)」となり、昨年に引き続き、過去最高を更新しています(1㎡当たり4,432万円)。ちなみに、当事務所の所在地(東京都中央区日本橋2丁目)の路線価は1㎡当たり594万円なので、鳩居堂前の路線価の高さには毎年驚かされます。
都道府県の県庁所在都市の最高路線価を見ると、東京、大阪、名古屋など33の都市で前年より上昇しており、大都市を中心に都市部での上昇傾向が鮮明になっています。路線価上昇の主な要因として、都市部の再開発や不動産投資の拡大、訪日外国人の増加を見込んだ店舗・ホテル需要の高まりなどがあるとみられています。
都道府県庁所在都市の最高路線価の価額上位5都市
順位 | 都市名 | 最高路線価の所在地 | 最高路線価(1㎡当たり) | |
平成30年分 | 平成29年分 | |||
1 | 東京 | 中央区銀座5丁目 銀座中央通り(鳩居堂前等) | 4,432万円 | 4,032万円 |
2 | 大阪 | 北区角田町 御堂筋(阪急うめだ本店前) | 1,256万円 | 1,176万円 |
3 | 横浜 | 西区南幸1丁目 横浜駅西口バスターミナル前通り | 1,024万円 | 904万円 |
4 | 名古屋 | 中村区名駅1丁目 名駅通り | 1,000万円 | 880万円 |
5 | 福岡 | 中央区天神2丁目 渡辺通り | 700万円 | 630万円 |
地価(路線価)とともに、相続税の評価額も上昇している可能性がありますので、特に不動産を多くお持ちの方は、相続対策の見直しをご検討されてはいかかでしょうか。